マルエム松崎の本革製書類鞄（ＳＥＬＥＣＴ　１９８９）

マルエム松崎は、１８８９年（明治２２年）松崎伊三郎によって創業された大手老舗鞄メーカです。ネット情報からは、ザッと次の『』の経緯のようです。
『１９２９年（昭和４年）に法人化し株式会社松崎に改組、１９５９年（昭和３４年）には米国メーカとの技術提携、１９７０年（昭和４５年）に世界初の電子ロック機構付き鞄の発売、同年代にはブランドライセンス品の量産化・百貨店販売のビジネスモデルが奏功、バブル期には売上高がピークにも。
その後は、ビジネスモデルの再構築の遅れ、売上高の低迷からも脱することが出来ず、２０１０年（平成２２年)に自己破産。』
ちなみに、１９７０年（昭和４５年）は大阪万博の年です。

鞄には「ＳＥＬＥＣＴ　１９８９」の刻印がありますが、１９８９年は創業１００年にあたり、その記念のセレクト商品だったのかも。そうであれば３０年以上の経年品です。

仕舞われていたもので入手経緯などは不明です。底の四角の僅かな擦れ（画像写真４）以外に、外側に汚れやキズなどの損傷はほぼ見当たらず、ファスナーの壊れもありません。本革のいい匂いが。内側に、何かは不明ですが白っぽい「モヤ」のようなものが（画像写真９、１０）、また、隅に破れ（画像写真１０）があります。いずれも経年劣化によるものと思われます。白っぽい「モヤ」は斑点状ではなくカビではないと思います。実際、カビ臭さなどの異臭は感じません。

大きさは約、底横幅４２ｃｍ、奥行１４ｃｍ、高さ３１ｃｍ、重さは約１２１０ｇです。

鞄の内側には経年劣化が見られますが、外側の汚れやキズなどの損傷は、底の四角の僅かな擦れを除いて、ほとんどみられません。
外観は多少レトロ感がありますが、外側の狐色の光沢、かっちりとした造りの本革の書類鞄（鍵付き）です。お手入れの上活用していただければ幸いです。
なお、損傷など見落としがあればご容赦下さい。